地域の皆様のかかりつけ医です
- 一般内科では、風邪やインフルエンザといった日常によくある急性疾患から、生活習慣病やアレルギー疾患といった、いわゆる持病まで幅広い疾患の治療を行います。
また、患者様の中には、体の不調は自覚しているのに、どの科を受診すればよいのか分からず、お困りになられた経験のある方もいらっしゃるかと思います。
そのようなときにこそ、まずは一般内科を受診していただければ、お困りの症状は体のどこが不調で起こっているのかを見極め、治療法をご案内いたします。 - 当院では対応困難な病気が疑われた場合には、全身を診る総合医として他院と連携し、必要に応じて適切な医療機関へご紹介することも非常に重要な役割の一つです。
実は総合病院などの高度医療機関は専門病院としての業務が中心のため、紹介状を持たずに受診しても、長時間待たされた上で別の科を受診するように指示される場合もあります。
また、国は国民一人一人がかかりつけ医を設けるように、様々な施策を行っています。
その一つとして、高度医療機関は高額な初診料を設定することができるようになっていますが、他院からの紹介状がある場合は免除されます。 - さらに当院では、患者様を専門病院にご紹介する際には、できる限り紹介先の病院の予約を取得した上でご案内いたします。
高度医療が必要な病気が疑われた場合、専門医にたどり着くのに最も早くて確実な方法の一つは、一般内科を受診することです。 - 当院は、東灘区とその周辺にお住まい・お勤めの皆様にとって身近なかかりつけ医となれるよう、親身で丁寧な診察をいたします。
そして、高度医療や入院加療、手術などが必要と判断された場合には、速やかに適切な医療機関や専門医をご紹介いたします。
ちょっとした体調不良から重大な病気が疑われるときまで、お身体のことでお困りの際には、まず最初にご相談いただけるかかりつけ医でありたいと思っています。
このような症状のある方は是非一度ご相談ください
- 高熱が出た、熱が下がらない
- 咳、鼻水、のどの痛みがある
- 胸やけがする 、食欲がない
- 階段を昇ると息切れがする
- 背中や胸が突然痛くなった
- ときどき胸が痛む
- 血圧が高い
- 動悸がある、胸に圧迫感がある
- 頭が痛い、モヤモヤする
- 足がむくんできた
- 発疹がある
- 喉が頻繁に乾き、水をよく飲むようになった
- 尿に異常がみられる(出にくい、近い、量が多い、血が混じる)
- 下痢や便秘、便の色が普段とは違う
- 疲れやすくなった、身体がだるい
- 体重が増えてきた、または痩せてきた
一般内科の主な対象疾患
急性疾患
風邪症候群、インフルエンザ、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、肺炎、胃腸炎(腹痛、下痢、 吐き気)、尿道・膀胱炎、熱中症 など
慢性疾患
生活習慣病(糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、痛風(高尿酸血症)、メタボリック症候群など)、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息)、貧血 、頭痛、便秘症 など
生活習慣病
- 生活習慣病とは 喫煙や飲酒、食べ過ぎ、脂肪分や塩分の多い食事、運動不足など、日常的に不健康な生活習慣を長年にわたって続けることによって起こる疾患の総称です。
- 代表的な疾患としては 、糖尿病、高血圧、脂質異常症などがあります。
- 生活習慣病の多くは、病状がかなり進行するまで自覚症状がありません。
- そのため、徐々に動脈硬化などが進行し、自覚症状が現れたときには狭心症や心筋梗塞など、重症疾患を引き起こしていたということも少なくありません。
- また、複数の生活習慣病を患うようになると、それらの疾患が積み重なって心臓病や脳卒中を引き起こす危険性がさらに高まります。
ですが、適切な治療を受けていれば、そういった重大な疾患に罹るリスクが減ることも事実です。 - 「健康と親のありがたみはな失くしてから気づく」と言いますが、できればどちらも失くす前に気づきたいものです。
- 皆さまの日頃の生活を尊重しつつ、健康をお守りするのが当院の何よりの願いです。
自覚症状が見られない場合でも、下記のような生活に心当たりのある方はご相談ください。
- 20歳のころよりも体重が10㎏以上増えた
- タバコを吸う
- お酒をよく飲む
- 清涼飲料水を常飲している
- 定期的な運動を殆どしない
- 移動の際には車を使うことが多く、あまり歩かない
- ストレスが溜まっている
- 睡眠時間が不足している
- 脂っこい料理をよく食べる
- 濃い味付けが好き
- 満腹になるまで食べてしまう
- 健康診断で異常を指摘された など
生活習慣病の治療法
生活習慣病の治療で最も重要なことは、言うまでもなく普段の生活習慣の見直しです。
ですが、実際に生活習慣病を患っておられる方は、そんなことは百も承知です。
分かっていても変えられないからこそ、生活習慣病になってしまうのです。
生活習慣を変えられない原因はさまざまですが、キーワードは「自分らしい生き方」だと思っています。
生活習慣病やその予備軍と言われ、勇気を出して一度は受診してみたけれど、結局あれもダメ、これもダメと言われ、心が折れてしまった経験のある方はおられませんか?
当院ではまず、患者様が一番大切にしていること、変えたくないことを丁寧にお聞きし、一人一人違う「自分らしい生き方」を実現するにはどうすればよいかを一緒に考えることを重視します。
極端な話をすると、基準はあくまで基準であって、必ずしも全ての人が絶対に守らなけれならないものだとは考えていません。
内科医はそのあたりのバランス感覚が最も重要だと自負しております。
自分らしく生きていくのに重要なことはなんなのか、総合的判断して一人一人に合わせた治療方法をご提案させていただきます。
また、自覚症状が乏しい病気だからこそ、具体的な目標とそれを達成したときに予想される結果を、目に見える形でご提示することも大切だと思っています。
そうすることで、患者様と一緒に治療の効果を実感しつつ、二人三脚で歩んでいけると信じています。
主な生活習慣病
高血圧
健康な人では、最高血圧が140mmHg未満、最低血圧が90mmHg未満ですが、このどちらかの基準を超えた状態を高血圧といいます。
血圧が高い状態が続くと、血管に過度の負担がかかって硬くなり、様々な病気を引き起こします。
ですが、仮に最高血圧が160mmHg程度であっても、ほとんどの場合全く自覚症状がないため、ついつい放置してしまう方も多いようです。
しかし、過去の医療の歴史を振り返ってみると、高血圧の薬の普及とともに脳卒中や心筋梗塞の数が実際に減っていることからもわかるように、治療の重要度は非常に高い疾患と言えます。
健康診断などで高血圧が疑われたときには、お早めに医療機関を受診するようにしてください。
糖尿病
本来、体内に取り込まれた糖分は、血液にのって全身の細胞に運ばれることでエネルギーとなり、生命活動の基本となります。
しかし、過剰な糖分もまた、血管を傷つけてしまうことがわかっています。
ですので健康な人では、たとえ食べ過ぎてしまったときがあっても、血液中の糖分の量(血糖値)が増えすぎないように体が調整してくれています。
ところが糖尿病の人の体では、余分な糖分を調整できなくなり、この状態を放置し続けると、細い血管から順に詰まっていってしまいます。
その結果、最終的には失明してしまったり、腎不全を引き起こして週3回の人工透析が必要になったり、手足が腐敗してしまい、日常生活に大きな支障をきたします。
しかもこれらは決して他人ごとではなく、放置していると誰にでも起こりうる合併症なのです。
当院では糖尿病の重要な指標である、HbA1cという項目を院内で測定し、治療をがんばられた結果をすぐお伝えできるようにしています。
脂質異常症
血液の中に含まれるコレステロールや中性脂肪などの脂質が、基準値から外れてしまう状態です。
以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、コレステロールが高いことだけが問題ではないことが分かってきたため、脂質異常症と呼ばれるようになりました。
血液中の脂質が多くなったり、逆に少なくなったりすると、動脈硬化が起こり、心筋梗塞や脳卒中などの命に関わる重大な病気のリスクが増えてしまいます。
一般的な血液検査で簡単に測定することができる項目ですので、普段から健康診断などを受けていないという方は、ぜひ一度ご相談ください。
感染症
- 感染症は、細菌やウイルス、真菌(カビ)、寄生虫などの病原体が体内に入り込むことで、発熱や咳嗽、下痢などの症状を引き起こす病気の総称です。
病原体が侵入しても、 体の抵抗力が整っているときは細菌などが増殖できず、症状は出現しません。
しかし、 疲労やストレスが溜まるなどして免疫力が弱っているときには、身体が病原体に負けてしまい、発熱や咳などの症状が現れます。
少しでも早く普段の生活に戻るためにも、出来るだけ早い段階で医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。 - なお、当院では隔離室を設置し、感染症が疑われる患者様が他の患者様と接触することのないよう、感染拡大防止に配慮しております。
感染症の主な症状
- 発熱が続いている
- 鼻水・鼻づまりが見られる
- 咳が止まらない
- 悪寒(寒気)がする
- 腹痛や下痢がある
- 吐き気や嘔吐がある
- 関節に痛みがある
- なんとなく身体がだるい
- 頭が痛い
- 目が充血している
- 皮膚に発疹が出現した
- など
主な感染症
風邪症候群、インフルエンザ、肺炎球菌肺炎、肺結核、感染性胃腸炎、尿路感染症、咽頭結膜炎、敗血症、髄膜炎など
風邪症候群
風邪症候群は、鼻や喉に急性炎症が生じる感染症です。
主にウイルスが粘膜から侵入して炎症を起こすため、喉の痛みや咳、痰、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、発熱などの症状を引き起こします。
通常は数日で治るのですが、こじらせてしまうと、長期間にわたって鼻づまりや咳などの症状が続いてしまいます。
風邪症候群の治療では、基本的にお困りの症状を和らげる薬を上手に使いながら、自身の治癒力で治るのを待ちます。
ウイルス感染に引き続いて起こりやすい細菌による二次感染を予防する目的で抗菌薬を処方することもあります。
さらに、治癒力を高めたりする目的で、患者様の希望に沿って漢方薬を併用する場合もあります。
また、最初は風邪と思っていても、なかなか治らないような場合には、別の深刻な病気が隠れている可能性もありますので、ぜひお早めにご相談ください。
インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症です。
感染すると1~3日程度の潜伏期間を経て発症し、38℃以上の高熱、寒気、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が現れます。
喉の痛みや鼻水、咳などの症状も見られ、お子様では中耳炎やけいれん、稀には急性脳症を併発することもあります。
また、高齢者や糖尿病などの基礎疾患をもつ方は、重症化しやすく、治療に難渋することもあります。
治療
タミフルをはじめとする抗ウイルス薬を発症早期に用いると、発熱などの症状が軽快するまでの期間が短くなることが期待できます。
さらに、自費診療になってしまいますが、身近にインフルエンザを発症した人がいた場合、予防的にお薬を内服をすることで発症のリスクを下げることもできます。
お薬の種類も、錠剤やカプセル、吸入薬、点滴などがあり、患者様の病状や希望に合わせて使い分けます。
ワクチン接種
新型コロナウイルスの流行もあり、今まで以上にマスクの着用、手洗いの励行、十分な休養、バランスのとれた栄養摂取などの対策を行っている方も多いと思われます。
しかし、日常生活の中で、飛沫感染や接触感染を完全に防止することはできません。
そこでインフルエンザの予防を、さらに強固にする有力な手段の一つとしてワクチン接種があります。
ご存じの通り効果は100%ではありませんが、インフルエンザになってしまったときの体のしんどさや、周りの人への影響を考えると、十分価値はあると思います。
さらに、ワクチンを接種する人が増えると、病気などの理由でワクチンを打てない人も感染の脅威から守られて、社会全体が集団免疫を獲得することになります。
そのため、出来るかぎり一人一人がワクチンを接種することは、自分のためだけでなく、手軽にできる社会貢献だと思います。
例年12月下旬から3月上旬にかけて流行しますので、その前に受けておくことが大切です。
費用は基本的に自己負担となりますが、定期接種が対象となる65歳以上の方や、60歳以上64歳以下の方で心臓や呼吸器、腎臓などに重い持病のある方は保険診療となります。
また、12歳以下のお子様には神戸市から独自に助成が適応となる場合もあります。
もちろん当院でもインフルエンザワクチン接種を行いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
肺炎球菌感染症
その名の通り、肺炎球菌という細菌が引き起こす病気の総称です。
代表的な疾患は肺炎ですが、この他にも中耳炎や副鼻腔炎、敗血症、髄膜炎などの原因にもなります。
肺炎球菌を保有している方の咳などに含まれており、この細菌が気管支を通じて肺に入り込むことによって感染が広がっていきます。
特に高齢者など免疫力の低下した人で発症しやすく、実際に細菌性肺炎の中で最も多いのは、肺炎球菌肺炎です 。
なお、肺炎球菌にも2種類のワクチンが存在します。
5年ごとに繰り返し接種するタイプと、一生に1度摂取すればよいタイプがあります。
現在、肺炎は日本人の死因第4位であり、国も肺炎球菌ワクチンの普及に力を入れています。
医療保険が使えたり、補助金が出たりするようになってますので、ぜひ一度お問い合わせください。
肺結核
肺結核は、結核菌が肺内に侵入し、増殖することによって発症する感染症です。
初期症状は風邪に似ていますが、2週間以上にわたって咳や痰、微熱が続きます。
周囲の人にも空気感染するなど、社会的な影響も大きいので、出来るだけ早く診断することがとても重要です。
なお、結核は昭和25年まで日本人の死因第1位でした。
ですので、今でも日本人は全員がBCG(結核のワクチン はんこ注射のこと)を接種しています。
その甲斐もあって、現在まで結核罹患者数はおおむね減少してきています。
それでも肺結核は決して過去の病というわけではなく、現在も年間2万人以上の新たな患者が生まれ、年間2,000人以上の命が奪われています。
専門的な治療が必要な病気ですので、特に咳が長く続くようであれば、早めに受診するようにしてください。